アノテーションコメント (TODO・FIXME・XXX) を使う
Java における JavaDoc コメントや、JavaScript における JSDoc のようなドキュメンテーションコメントは、IDE でツールチップ表示できたりとか、後で API 仕様書を HTML 生成出来たりとかするので、ちゃんと書きましょうという話はよく見かけるだろう。
しかし、「TODO コメント」などのアノテーションコメントとなると、その概念自体を知らない人が案外多い。アノテーションコメントはその名のとおり、「注釈」をコメントで入れる手法で、最近の IDE は代表的なアノテーションコメントをハイライトしてくれたりする。代表的なのは以下あたりだろう。
TODO
… 後で追加・変更が必要なコードFIXME
… リファクタリングや不具合修正して欲しいコードXXX
…HACK
とも。危険なコード、なぜ動いているか分からないようなコード
といったアノテーションだ。
function calcPrice(item) {
// TODO : 現状はダミーデータを返しているだけ・あとで実装すること
return 100;
}
function mergeItems(items1, items2) {
// FIXME : 引数が null の時に例外が発生するので入力チェックをした方が良い
return ...;
}
こんな感じで、プログラミング言語に限らず、TODO :
とか FIXME :
とかいう接頭辞を付けてコメントを書くのだ。
このようなルールでコメントを入れていけば、プロジェクト全体のコードを grep
するだけで問題箇所が明らかになる。逆にいえば、grep
してもこうしたアノテーションコメントが出てこなくなったら、綺麗で完成されたコードになっている、といえるワケだ。
人によって色んなアノテーションを使うと、検索容易性・ググラビリティが下がり、grep
漏れしかねないので、どのアノテーションを使うか迷ったら TODO :
で書く、としておくと良いだろう。
そもそもコメントを書くのをサボる輩が多くてゲンナリする。一目見て分かるようなコードを書いてない癖に、説明責任を放棄しやがって。分かりにくいところがあったらコメントだけでも追記するとか、まずコメントをたくさん書く文化が出来てほしいモノだ。