標準に従い一貫性を持たせる。思い付きで独自の行動をしない
コーディングスタイル、文書の構成などは、標準とされている規則に従い、一貫性を持たせて作る。思い付きで独自のルールを編み出したり、それを毎回コロコロ変えたりしない。
独自な作りのモノは、他の人が理解しにくい、独りよがりなモノになっていることが多い。想定外のパターンも多いだろうし、精度も良くない。「社内文化」のように、「一般常識」とは別に新たに覚え直すことになり、学習コストもかかる。
これに対して、ベストプラクティスや ISO などの規格は、自分個人よりはるかに頭の良い人達が、よってたかって長期間考え抜いて導いたルールだ。汎用性も高いし、チームメンバは各々が「一般常識」として学習していれば教育する必要もない。従うと得られるメリットがあり、従わないと被ることになるデメリットがあり得るからこそ、標準として定めているワケだ。
- 「この API の URL 設計どうしようか…」と考えなくとも、RESTful API として提唱されているルールに従っていけば、半分は機械的に決めていける
- 性別情報をコード管理する時、独自に「女性が 1」「男性が 2」などと決めず、ISO 5218 に従っておく方が自然
- 過去にチーム内で「このやり方で統一しましょう」と決めたやり方は、理由なく破らない
- 「ルールがイケていない」のであれば、チーム内で改善案を提案し、正式にルールを変更してから運用を変える
- 勝手にルールを破って作ったモノは、優れているかどうかに関わらず、ルール違反なので中々認められない。もし認めてしまうとルール自体の存在が崩れてしまう
- 同じような内容に対し、理由なく異なるスタイルを適用しない
- 「何となく」で
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文を使ったりwhile
文を使ったり、といった規則性のないことをしない。エンジニアにとって規則性は大切 - 同じやり方を守っていれば発生しなかったバグが生まれたりすることもある
- 「何となく」で
コレは少々権威主義的な考え方かもしれない。しかし、個人の好みに合うかは別として、チームとして共通認識を作りやすくするためには、既に存在する標準に従い、コロコロとやり方を変えないようにしよう。