部下に指示を出す時に伝えるべきこと・伝えないこと

部下やチームメンバに指示を出す時に、伝えるべき内容、伝えない方が良い内容。

伝えるべきこと

  1. 作業内容 : 「〜〜を作って欲しい」「〜〜が○○であるか調査して欲しい」など、一言で簡潔に。
  2. 作業の目的・背景 : なぜその作業が発生するのか、その作業をしてもらうことでどのような後続作業に繋げるのか。
  3. 成果物の粒度 : フォーマットやファイル形式。成果物に必ず盛り込んで欲しい観点や項目など。過去に作成例があればそれを展開する。
  4. 作業の優先順位 : 相手は別の仕事をしている。その仕事を止めてでも優先すべきタスクなのか、どのタスクからやれば良いかを改めて定義し指示する。
  5. 期限 : 最重要かつ緊急でない指示であれば、相手のやり方に任せて作業の順序を決めてもらうことになるが、その際も期限日はあるはずなので。

指示を出す側は、毎回必ず、この5つをセットに伝えるべき。

伝えない方が良いこと

作業者に制約を課すような内容は伝えない。伝えすぎない。

ちなみに : 「目的意識」は養えない

「作業の目的や背景」は、それらから逆算して「ということは、この作業ではこういうアウトプットを盛り込まなくては」と作業者に考えてもらうために伝えているのだが、目的を伝えさえすれば、作業者が目的意識をもって注意を向け、言語化されていない部分を「察して」上手くやってくれるワケではない。

「目的意識」と称して「察してもらう能力」を部下に身に着けさせたいと思っているなら、早く諦めよう。このような曖昧な能力は定量的に測れないから、指示者の好みにあったアウトプットをたまたま出せる人のことしか評価できない。マインドに注力しても、きっと「上手く教えられない」または「部下が学んでくれない」と愚痴るだけになるだろう。