「バリー・シール アメリカをはめた男」を観た
2017年のトム・クルーズ主演作、「Barry Seal バリー・シール アメリカをはめた男」を観た。
1970年代に実在した天才パイロットを描いた作品。航空会社の優秀なパイロットだった彼が、CIA の極秘密輸作戦にスカウトされ、さらに麻薬の密輸にまで手を出して莫大な稼ぎを得ていたその生涯が映画化されている。
ダグ・リーマン監督とトム・クルーズは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」以来のコンビ。
バリー・シールは実在した人物だが、これまであまり一般には知られていなかったらしく、冷戦時代のおかしな状況を垣間見ることができて面白い。
麻薬の密輸で家の庭に現金を埋めるほど稼いでいた彼が持っていたと思われる妙な魅力を、トム・クルーズが上手く演じている。
ツタヤのレンタル DVD で観たのだが、レンタルでも映像特典が豊富で、またトムの「自分でスタントやりたがり」なところとかが見られて面白かった。
本作がどのくらい事実に即していたかは、以下のニュース映像を見ればすぐに分かる。搬送されるバリー・シールが若干映るので、ちょっと閲覧注意。
映画ラストでバリーが乗っていた白いクルマもそうだし、密輸の瞬間を押さえた写真の実物も映る。少し前に紹介した「アマデウス」同様、少なくとも事実の核心に忠実に作られている様子が伺える。
- 過去記事 : ドラマ作りは事実の核心に忠実 : 「アマデウス」を観た
こんな男が実際にいたなんて…という、ある種のアメリカン・ドリームも感じられる、面白い映画だった。