MacOS の man を日本語化する

MacOS High Sierra の man コマンドの表示を日本語にしてみた。

ほぼ以下の記事のとおりで出来た。

# groff (GNU roff) という文書整形を行うコマンドをインストールする
$ brew install groff
# /usr/local/bin/groff が配置される

# /etc/man.conf を以下のとおり修正する
$ sudo vi /etc/man.conf

# --------------------------------------------------

# 95行目 Before : 行頭に「#」を付けてコメントアウトするか削除する
JNROFF  /usr/bin/groff -Tnippon -mandocj -c
# 95行目 After : groff コマンドでインストールした最新版を使うようにする
JNROFF  /usr/local/bin/groff -Dutf8 -Tutf8 -mandoc -mja -E

# 105行目 Before
PAGER  /usr/bin/less -is
# 105行目 After : 文書整形を日本語表示に対応させる
PAGER  /usr/bin/less -isr

# 106行目 Before
BROWSER  /usr/bin/less -is
# 106行目 After : 同上
BROWSER /usr/bin/less -isr

# --------------------------------------------------

# 適当なディレクトリに日本語の man ページのドキュメントをダウンロードする
$ curl -O http://linuxjm.osdn.jp/man-pages-ja-20180815.tar.gz
# 毎月15日に更新されているようなので、URL は以下のページで確認する
# - http://linuxjm.osdn.jp/download.html

# ダウンロードしたファイルを解凍する
$ tar xfz man-pages-ja-20180815.tar.gz
# 解凍したディレクトリに移動する
$ cd man-pages-ja-20180815/
# インストール前の設定を行う
$ make config

# 色々質問される
#   Install directory   [/usr/share/man/ja_JP.UTF-8] ?:
#     → インストール先は /usr/local/share/man/ja_JP.UTF-8 と入力する
#   compress manual with..
#     → 圧縮形式は 0 (none) とする
#   uname of page owner [root] ?:
#     → ユーザ名はデフォルトどおり root と入力する
#   group of page owner [root] ?:
#     → グループ名はデフォルトどおり wheel と入力する
#   All OK? (Yes, [C]ontinue / No, [R]eselect) :
#     → よければ c と入力する
#   [INSTALL PACKAGE SELECTION]
#   (just Return if you accept default choice)
#     → デフォルトのままで良いので、120回ほど Enter を押してそのまま進める
#   All OK? (Yes, [C]ontinue / No, [R]eselect) :
#     → c と入力して続行する
#   [RESOLVE CONFLICTS]
#   (just Return if you accept item 0)
#     → デフォルトのままで良いので、171回ほど Enter を押してそのまま進める
#   All OK? (Yes, [C]ontinue / No, [R]eselect) :
#     → c と入力して続行する
creating installation script...done
now you can "make install" as user root.

# 準備完了。インストールする
$ sudo make install
# /usr/local/share/man/ja_JP.UTF-8/ ディレクトリ配下にファイルが格納されている

# 環境変数 LANG を確認。en_US.UTF-8 になっているようであれば ~/.bash_profile にて日本語を指定しておく
# export LANG=ja_JP.UTF-8

コレで完了。man ls などすると日本語化されている。

なお、内容は GNU 版の解説なので、一部のコマンドオプションは BSD 版である MacOS のコマンドに対応していないかもしれない。Apple 公式で日本語版 man は出してくれないのかのう。