映画「Gladiator ファイティング・キッズ」を観た

1992年。「Boyz n the Hood」で有名になったキューバ・グッディング・Jr. と、ジェームズ・マーシャルが主演。

ジェームズ・マーシャルはサンフランシスコのスラム街に引越してきた高校生。父親の借金を返すために、闇賭博ボクシングの世界に潜っていく。

同じ高校に通う生徒たちは、ことごとく同じ闇賭博ボクシングに出場している。キューバ・グッディング・Jr. もその一人で、大変強い。

そんな闇賭博ボクシングの界隈を牛耳るのがブライアン・デネヒー。昔はやり手のプロボクサーだったが、怪我をきっかけに引退し、闇賭博での金儲けばかりを考える大人になっていった人物。ジェームズ・マーシャルの親父が借金しているところにつけ込んで、彼を闇賭博の世界に引きずりこんでいく。

ジェームズ・マーシャルは同じ高校に通っているカーラ・ブオノと仲良くなる。キューバ・グッディング・Jr. やジョン・セダとも切磋琢磨しながらボクシングの腕を磨いていく。

高校中退のワルの黒人ボクサーがいて、コイツはジョン・セダに隠し持っていた薬品を吹っ掛けて不当に彼をボコボコにしてしまった。この一件で、ジェームズ・マーシャルはこの世界に不信感を強めていく。ついでにこのワルはジェームズ・マーシャルが試合でボコボコにした。

キューバ・グッディング・Jr. は天才的に強いボクサーで、ついにジェームズ・マーシャルとの試合が組まれる。キューバ・グッディングの勝利に多くの金が掛けられていたが、キューバ・グッディングは怪我を負ってしまう。それでもブライアン・デネヒーは彼を試合に出させた。若者を古代の剣闘士さながら、使い潰して金儲けをしようという魂胆だ。

非道な大人たちへの不信感がピークに達したジェームズ・マーシャルは、フェアな戦いではないとして、怪我を負っている彼との試合を放棄。キューバ・グッディングもその意志を理解し試合を中断する。コレに怒ったブライアン・デネヒーは、キューバ・グッディングをぶん殴る。

それを見て激怒したジェームズ・マーシャルは、ブライアン・デネヒーと素手での勝負を申し込む。

コレまでセコンドを務めてくれた黒人の良いオッチャンのアドバイスを参考に、見事ブライアン・デネヒーをノックアウトしたジェームズ・マーシャル。キューバ・グッディングと暑い握手を交わすのだった。


ベタベタなスポ根映画だったが、それがまた良かった。安っぽい友情育みシーンは BGM 付きでサラッと流すスタイル、嫌いじゃない。

しかしラストは色々盛り込みすぎで、あまりにもベタ過ぎる展開になってしまったかな。最後の試合を唐突にカーラ・ブオノが観に来るところとか、都合の良い人質役でしかなくてなんだかなぁ。

ただ、全体的には見ごたえがあった。演者はガチでボクシングのトレーニングを積んだようで、かなりリアルな対戦シーンが観られた。