HEIC 形式の画像をコマンドラインで JPEG 形式に変換して Photoshop で開けるようにする

最近の iPhone で「高効率」フォーマットで写真を撮ると、.heic という形式で記録される。iPhone の機能で .heic の画像を PC に取り込む時に .jpg 形式に変換してくれる機能はあるのだが、Windows10 環境と接続して試してみるとどうしても「エクスプローラ」がフリーズしてしまい断念していた。

そんなワケで元の .heic 画質のまま PC に取り込んでいたのだが、ある時 Photoshop で画像を編集しようとしたら、.heic 形式の画像が開けなかった。よくよく調べると Photoshop は .heic 形式を開けないらしい。

というワケで今回は、Photoshop で開けるようにするため、予め .heic 形式から .jpg 形式に変換する方法を紹介する。

目次

Photoshop の対応状況を確認しておく

まず、Photoshop では本当に .heic 形式の画像を開けないのか、確認しておく。

Adobe Photoshopでは、2018年10月にリリースされた、最新のPhotoshop CC(バージョン 19.x)でHEIFに対応しています。

ただ、Windows版のPhotoshop CCでは、(HEVCの)ライセンス料の高さからHEIFには対応していない、という記事を発見いたしました。

HEICがPhotoshopで開けるのは現状Mac版のみです。

…ということだ。残念。

Windows10 フォトビューアでも変換できる

変換方法を調べてみたら、Windows 標準のフォトビューアアプリで .jpg 変換できることが分かった。

画像が少なければコレでも良いのだが、画像の枚数が多いと若干面倒臭い。

ImageMagick でも変換できる

画像変換でよく使われるライブラリ「ImageMagick」も、.heic 形式を .jpg 形式に変換できるようだ。

$ magick convert src.heic dest.png

こんな感じで良いらしい。

PowerShell スクリプトで変換する

もう少し調べてたら、本命が見つかった。ConvertTo-Jpeg.ps1 という PowerShell スクリプトが配布されていた。

上の GitHub リポジトリから ConvertTo-Jpeg.ps1 をダウンロードし、PATH の通っているところに配置しておく。

そしたら PowerShell で次のように叩くと、カレントディレクトリ内の .heic ファイルが全て .jpg ファイルに変換される。

PS1> dir | ConvertTo-Jpeg.ps1

ダウンロードした直後、初めて ConvertTo-Jpeg.ps1 を実行すると ファイル ConvertTo-Jpeg.ps1 はデジタル署名されていません。とかいうエラーが出て動作しないかもしれない。その時はエクスプローラで ConvertTo-Jpeg.ps1 を右クリックしてプロパティを表示し「ブロックの解除」ボタンを押下しておこう。