Amazon Fire 7 タブレット (2019年モデル) を高速化・Google Play 導入。root 化はできず
昨年2019年、セールで3,280円になっていたのでとりあえず買った Amazon Fire 7 タブレット。性能が悪くてやたらとモッサリするので、すぐに使わなくなっていた。
しかし、画面を切った状態からでも Alexa を呼び出せるハンズフリー機能があるので、スマートスピーカー代わりに使えるかもな?と思い直し、それに合わせて少し手を入れることにした。
目次
- 前提条件
- 開発者オプションで高速化する
- Google Play を入れてみる
- 「Quick Shortcut Maker」で「Google 設定」「Android 設定」を開く
- Swapper & Tools で仮想メモリを増やす → Fire OS 6 では出来ない
- Termux アプリは導入できるが root 化はできず
- Fire 7 (2019) には Echo Show モードがない
- とりあえず以上
前提条件
- Fire 7 : 2019年モデル・容量 16GB
- Fire OS : v6.3.1.5
開発者オプションで高速化する
「設定」アプリ → 「デバイスオプション」と移動し、「シリアル番号」欄を7回タップする。すると「設定」アプリのトップメニューに「開発者オプション」が登場する。
この「開発者オプション」で、
- ウィンドウアニメスケール
- トランジションアニメスケール
- Animator 再生時間スケール
の3つを「1x」から「オフ」にすると、見た目の動作が少し速くなる。
アニメーションを無効にすることで描画に不具合が出た場合は「オフ」ではなく「.5x」で様子見すると良いかと。
あとは
- バックグラウンドプロセスの上限
- 2 くらいの小さい値にしておくと、裏で動くモノが減らせる (お好みで)
- GPU レンダリングを使用
- オンにする
あたりを設定しておく。
- 参考 : Alexa搭載、新型「Fire 7 タブレット」の使い道-おっさんの覚え書き
- 参考 : 【Android】動作がサクサクに!アニメーション設定を変更してスマホ操作の体感速度をアップさせる方法 ≫ 使い方・方法まとめサイト - usedoor
Google Play を入れてみる
上のサイトが一番分かりやすかった。Fire OS のバージョンに合わせて4つの APK をダウンロードし、順番にインストールするだけで出来た。2019年モデルの Fire 7 だと以下を 1. から順番にインストールする。
- Google Account Manager 7.1.2
- Google Services Framework 7.1.2
- Google Play services 14.3.66 (040300-213742215)
- Google Play Store 12.0.19-all 0 PR 215617186
インストール後、再起動するとホーム画面に「Play ストア」が追加されている。コレで高機能な Gmail アプリや、Chrome ブラウザなどが入れられる。
Chrome ブラウザのユーザアカウント同期はすぐに開始できない場合がある。時間を置いて再チャレンジしたりするとうまく行った。謎。
ちなみに Brave ブラウザはインストールできたが対応していないということでエラーが出て動かなかった。
Fire OS 6 の場合、「Google 設定」アプリはホーム画面に表示されていないので、次の手順で開く。
「Quick Shortcut Maker」で「Google 設定」「Android 設定」を開く
Google Play ストアで「Quick Shortcut Maker」というアプリをダウンロードする。
アプリを開いたら、
com.google.android.gms/com.google.android.gms.app.settigns.GoogleSettingsLink
- Google Play 開発者サービス
com.android.settings/com.android.settings.Settings$UserAndAccountDashboardActivity
- Android 設定 … ユーザとアカウント
を探して「起動」すれば OK。なおショートカットは作成できないので、このアプリ内の「お気に入り」を使って管理する。
Swapper & Tools で仮想メモリを増やす → Fire OS 6 では出来ない
仮想メモリを増やす Swapper & Tools という Android アプリがあるらしいのだが、Fire OS 6 では使えなかった。
- 参考 : 【高速化方法】Google化したFireタブレットHD8は遅い→Swapper&Tools入れる→速くなる - 50kgダイエットした港区芝浦IT社長ブログ
- 手順
- 参考 : Download Swapper & Tools for android 4.1.2
- 現在は Play ストアからダウンロードできないので、上のサイトから APK をダウンロード・インストールする
- 参考 : ゆっくり動作を解消!Fireタブレットを軽快にする方法 | こどもタブレット
- Fire OS 6 では動作しないとの文献
/sdcard
という SD カードを示すディレクトリが権限不足で見られなかったため、機能を有効にできなかった。
Termux アプリは導入できるが root 化はできず
Google Play ストアから Termux というターミナルアプリがインストールできるのだが、コレを使った root 化はできなかった。
どうやら Fire OS v6.3.1.2 以降は root 化するための穴が塞がれており、自分の Fire 7 は v6.3.1.5 にアップデートされてしまっていたために動かなかった。
- 参考 : Amazing Temp Root for MediaTek ARMv8 2020-0… | Android Development and Hacking
- 本稿執筆時点の root 化ツールの最新版である
mtk-su_r22.zip
を試したがダメだった -
Amazon Fire 7 2019 -- up to Fire OS 6.3.1.2 build 0002517050244 only
- 本稿執筆時点の root 化ツールの最新版である
Fire 7 (2019) には Echo Show モードがない
なんや色々とうまくいかないところが出てきているな…。おまけに Fire 7 はスマートディスプレイとして使える 「Show モード」に対応していないので、画面を常時点灯させてホームコンテンツを表示させたりできない。
開発者オプションにて、「充電中は画面をスリープモードにしない」という設定が出来るので、コレを使って擬似的に Show モード風の運用は可能ではあるが、なんだか残念。
ところで、Fire タブレットの各種ブラウザ (Silk や Firefox など) では、HTML の Fullscreen API が動作した。全画面表示に対応させた Web アプリを自作して、それを表示させれば、UI はもう少しイイカンジにできるかもしれない。と思ったり。
とりあえず以上
とりあえず、開発者オプションと Play ストアの導入で、もう少し快適に使える端末にはなった。
しかしやはりメモリが少なく、動作がモッサリしていて、スマートディスプレイ的な使い方以外は厳しそうだ。
ということで今後は、よりスマートディスプレイ的に使えるように、Fullscreen API を使った Web アプリでも作ってみようと思う。