映画「Pelican Brief ペリカン文書」を観た

2021-02-28 午後ロー放送を視聴。1993年の映画。ジュリア・ロバーツ、デンゼル・ワシントン主演。

あらすじ

最高裁の判事が暗殺される事件が発生。判事の弟子で、ロースクールの教師であるサム・シェパードはショックを受ける。

サム・シェパードは生徒に手を出していた (笑)。恋人で生徒のジュリア・ロバーツは、判事暗殺の犯人に関する「仮説」をレポートに記した。「ペリカン文書」と名付けられたこのレポートを面白がったサム・シェパードは、FBI の知人にそれを見せる。さらにその論文は FBI 長官を通じてホワイトハウスにも存在が知れるようになる。

後日、サム・シェパードがクルマに乗り込むとクルマが爆発。偶然にも難を逃れたジュリア・ロバーツは、その後も警官を名乗る人物に声をかけられるなど、身の危険を感じて単身逃亡する。

その頃、ワシントン・ヘラルド新聞の記者であるデンゼル・ワシントンは、「ガルシア」と名乗る人物から判事暗殺の真犯人に関する電話を受けていたが、直前になって尻込みしたガルシアは逃亡。彼からの連絡を待っていると、ジュリア・ロバーツがデンゼルに電話をかけてきたのだった。

彼女が語る「ペリカン文書」の仮説はこうだった。マティースという実業家は大統領に多額の献金を行っており、ルイジアナの土地で石油採掘を行おうとしていたが、自然保護団体がこれに反対。ペリカンなどの州鳥が絶滅の危機に瀕しているとして彼を訴えたのだった。陪審員は地元の利益を考えてマティースを擁護したが、判事は自然保護に熱心だったため、マティースの土地に差し押さえ命令を出した。自然保護のために尽力した若い弁護士も不審死を遂げていることから、マティースは最高裁での上訴が始まる前に、厄介な判事を暗殺したのではないか…。

法学生による「荒唐無稽な仮説」なのであれば、ジュリア・ロバーツが命を狙われたりはしないだろう。全貌を知ったデンゼルは彼女と協力して、事件の調査を始める。

聞き込みの結果、デンゼルに電話してきていた「ガルシア」は、マティースと繋がりのあった法律事務所に務める男と判明。しかし彼は1週間前に殺害されており、妻が不審な金庫のキーを預かっていた。二人は銀行に赴き金庫を開けると、そこにはガルシアによる証言テープが収められていた。証拠を掴んだデンゼルは記事を書き、当事者たちに「記事を公開する」と連絡を取る。

そこに FBI 長官がコンタクトを取ってくる。彼は大統領の意向を忖度して捜査を打ち切っていたことに責任を感じており、ジュリア・ロバーツの保護のため、国外逃亡を手助けした。

後日、デンゼルとロバーツの連名という形で公表された「ペリカン文書」により、マティースは起訴。大統領も再選は絶望的になった。テレビ番組のインタビューを受けたデンゼルは、「ジュリア・ロバーツは実在するのか?」と問われ、答えをはぐらかすのだった。

感想

この前見た「ザ・ファーム」みたいな、弁護士モノのサスペンスだった。雰囲気似てるなーと思ったら、どちらも原作がジョン・グリシャムという弁護士あがりの上がりの小説家だった。映画の公開年も1年違いだ。

「法学生による荒唐無稽な仮説」によってホワイトハウスが揺らぐ…!という展開、やっぱり荒唐無稽すぎるか…?まぁでもジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンの演技で見られたかな。

「ソードフィッシュ」のサム・シェパード、「ザ・コンサルタント」のジョン・リスゴー、「ゴースト」のトニー・ゴールドウィン、「ダイ・ハード」のウィリアム・アザートン、「プラダを着た悪魔」のスタンリー・トゥッチ (殺し屋役)、「セックス・アンド・ザ・シティ」のシンシア・ニクソン (ジュリロバの友達役) など、当時若手も含む、大御所俳優が多数出演。大統領を演じるのはロバート・カルプだが、時代的にパパ・ブッシュのイメージなのかな、すげーバカそうw

リアスパッツのカプリスなども登場する。時代だ〜