Dell S2721QS ディスプレイの明るさを Windows 上から変更する Dell Display Manager を使ってみる
先日、Dell S2721QS という 4K モニタを購入した。母艦の Galleria XG に繋いで使っており、使用感は申し分ない。
一日中パソコンをイジっていることもあり、昼と夜とかで、画面の明るさを頻繁に変えたくなる。Dell S2721QS は、モニタ右下に4つのボタンがあり、ココから画面の明るさやモニタ内蔵スピーカーの音量を調整できるが、なんかこう、物理ボタンを頻繁にイジるのはどうかなーと思っている。
音量調整については、内蔵モニタ側のボリューム設定は 50
に固定し、Windows 側の音量ミキサーでイジることにしている。しかし、画面の明るさについては Windows から変更する術を知らず、物理ボタンをポチポチしていた。
今回調べてみると、Dell 公式から Dell Display Manager (ddm.exe
) というツールが提供されていることを知ったので、使ってみた。
Dell 公式サイトの「ドライバおよびダウンロード | Dell 日本」から検索していけばよいが、Dell S2721QS に対応していることが確実に確認できる Dell Display Manager は、以下からダウンロードできた。
ddmsetup2052.exe
をダウンロードしてインストールすると、タスクトレイに常駐するようになる。ココから画面の明るさなどを変更できるので、当初のご希望は実現。
「自動モード」設定はアプリごとに明るさなどが変わって鬱陶しいので、プリセットで登録されているアプリを全部消して、デフォルトが3つほど消せずに残るのでいずれも「標準」を選んでおくと良いだろう。この機能個人的には要らないかな。
ついでに、Easy Arrange という機能があって、PowerToys の FancyZones 的なウィンドウ配置支援機能も付いている。FancyZones と組み合わせていくと、MacOS の Rectangle 的なウィンドウ配置整理がやりやすくなって、この機能はよき。
さらに調べていくと、Windows バッチや PowerShell スクリプトから ddm.exe
を使って、CLI で明るさを調整できることが分かった。以下のような要領で扱える。
- Windows バッチで扱う例
Rem Dell Display Manager を使って明るさを調整する
"C:\Program Files (x86)\Dell\Dell Display Manager\ddm.exe" /SetBrightnessLevel 50
- PowerShell で扱う例
# Dell Display Manager を使って明るさを調整する
& 'C:\Program Files (x86)\Dell\Dell Display Manager\ddm.exe' /SetBrightnessLevel 50;
&
というのは、Call 演算子と呼ぶらしい。今回のように、フルパスにスペースを含むような実行ファイルを指定する際、クォートで囲む必要が出るが、こうした実行ファイルを実行する時に記述する。Start-Process
とほぼ同義のようだ。
上のページに記載のオプションを見ると、他には
/IncControl 10 20
と書けば「現在の明るさから20
明るくする」/DecControl 10 30
と書けば「現在の明るさから30
暗くする」
といった書き方もできるようだ。「現在の明るさ値」自体を取得する方法はどうもなさそうだった。
ともかく、コレは便利!