映画「Hard Way ハード・ウェイ」を観た

1991年の作品。マイケル・J・フォックスとジェームズ・ウッズが主演。DVD を買って観賞。

あらすじ

人気俳優のニック・ラング (マイケル・J・フォックス演) は、「ジョー・ガン」役で話題の新作「スモーキング・ガン2」の公開が迫っているところだったが、アイドル路線を脱却して本格派俳優になりたがっていた。そんな時、テレビで NY 市警のジョン・モス刑事 (ジェームズ・ウッズ演) の活躍を知り「自分は彼に密着取材して役作りの勉強をし、刑事役をやりたい」と申し出る。

そんなジョン・モスは熱血刑事で、連続殺人犯のパーティ・クラッシャー (スティーヴン・ラング演) を日夜追っていた。パーティ・クラッシャーもジョンのことを認識しており、お互いに事件現場でニアミスしては挑発しあっていた。私生活では離婚歴があり、最近シングルマザーのスーザン (アナベラ・シオラ演) と付き合いかけているところだが、照れ屋な彼は中々心を開けずにいた。

ニックはゴリ押しでジョンの仕事場から自宅まで密着することになったが、当のジョンは「お荷物」に真似っ子されて怒り心頭。世間知らずで甘やかされて育ってきたニックは何を見ても大興奮で、ジョンの捜査の邪魔ばかりしてしまう。「俺達はやり直しの利くお前ら俳優と違って、失敗できない命懸けの仕事をやってるんだ!」と詰め寄るジョンに対し、「コレぞ本物の刑事だ!録音するからもっかい喋って!」と返すニック。w

さらにニックは、ジョンとスーザンとのデートに同席し、スーザンの娘ボニー (クリスティーナ・リッチ演) とも打ち解ける。あくまでジョンとスーザンの仲を取り持つための親切心からの行動だったが、ジョンは酔っぱらいと喧嘩になりデートは失敗に終わる。

しかしスーザンはそんな不器用なジョンにまだ惚れており、ニックを呼び出してジョンと仲良くなる秘訣を探ろうとする。2人はその帰りに地下鉄に乗るが、そこでチンピラに絡まれあわや銃撃戦に陥る。駆け付けたジョンがその場を制しチンピラを捕らえるが、ニックと一緒にいたスーザンのことを勘違いし、2人はさらに喧嘩してしまう。

その後、パーティ・クラッシャーが現れたという通報を聞いて、ジョンはニックとともにアパートに向かう。ジョンはニックに護身用にと拳銃を手渡すが、ニックは誤って無関係の住人を射殺してしまう。慌てるニックに対し、ジョンは「罪は俺が被るから」と説得する。そしてニックを逃がすため空港に見送るが、自分の罪をジョンになすりつけることは出来ないと NY 警察署に戻る。するとそこには、射殺されたはずの「住人」の男がいた。彼はジョンの同僚の警官で、ジョンと組んでニックを追い出すために一芝居打っていたのである。騙されたことを知ったニックはパトカーに乗り込んでジョンの元へ向かう。

ジョンはコレまでの捜査でパーティ・クラッシャーが使用していた改造銃を密造する職人を見つけ、パーティ・クラッシャーをおびき出すことに成功するが、捕まえきれず映画館に逃げ込まれてしまう。パーティ・クラッシャー、ジョン、ニックの3人は劇場で鉢合わせとなり、銃撃戦の騒ぎに発展する。ジョンはパーティ・クラッシャーの肩を撃って捕獲、パーティ・クラッシャーは救急車に乗せられる。

ニックはジョンに怒りをぶつけ、ジョンを殴って別れる。再びパトカーに乗り込むと、後部座席には救急車から逃走していたパーティ・クラッシャーがいた。自暴自棄になっていたニックは、拳銃で脅されていることもお構いなしにパトカーを暴走させ、しまいには横転する。しかししぶといパーティ・クラッシャーは、ニックを気絶させて再び逃亡してしまう。

その夜、ジョンの家にスーザンが訪ねてくる。彼女は刑事という危険な職業のジョンと付き合うことで、娘が「父親の死」に遭遇してしまうかもしれない、ということを危惧し、別れを申し出る。スーザンがアパートのエレベーターに乗り込むと、そこにはパーティ・クラッシャーがいた…。

スーザンにフラれた直後、今度はニックがジョンの家にやってくる。「俳優の勘だと、パーティ・クラッシャーのようなタイプはジョンの所に戻ってくるはずだ」と話すニック。そこにパーティ・クラッシャーからの電話がかかってくる。彼はスーザンを誘拐し、タイムズ・スクエアのビル上に建てられた「ニック・ラングの巨大オブジェ」にジョンをおびき寄せた。

ジョンとニックが現場に駆け付けると、ジョンはパーティ・クラッシャーとの揉み合いになる。ニックはビルから転落しそうになっているスーザンを救いに向かい、ジョンの窮地を救う。しかしパーティ・クラッシャーはニックに発砲、ニックは腹部を撃たれてしまう。ジョンはスキをついてパーティ・クラッシャーをビルから突き落とすと、ニックを介抱した。救急車に運ばれるニックに対し、ジョンは「コレでお前も本物の刑事ってモンが分かったな」と励ましながら伝えるのであった。

「本物の悪党、本物の銃、本物の血。テレビゲームとはワケが違う。映画のようにやり直しが利くモンじゃない。俺たち刑事は失敗できない命懸けの仕事をしてるんだ!」

スクリーン上のニックがそう語る。

スーザンとともに映画の試写を鑑賞していたジョンは、「自分のセリフをパクられた!」と文句を言う。

「先輩刑事の大きな背中」を見せつけるニックのシーンにエンドロールが始まると、「実際のアイツはもっとちっちゃいぜ!?」と難癖を付けるジョンだった。

感想

今回は久々にしっかり目にあらすじを書いてみた。

過去に深夜番組で途中から見たことしかなかった「ハード・ウェイ」を、今回ようやく観た。アマプラには配信がなかったので中古 DVD を買ったが、妙なプロテクトがかかっていて PC での再生時にちょっとした不具合があった。一応全編観られたけど慎重な操作が必要だったw

「俺は俳優として一皮剥けたいんだ!」と言いながら、ドアも開けられないようなおぼっちゃま俳優のニック・ラング。「犯人の銃はどうせ弾切れだっただろ?」と甘く見ているも、実際には弾詰まりで発砲できる状態になっていたことを知り、血の気が引くシーンは面白い。また、「ジョンの演技」で民間人に誤射したと思い込んで落ち込む姿なども子供みたいで笑えるw。マイケル・J・フォックスのこういうオッチョコチョイキャラはコミカルだ。

ニック・ラングが「ジョー・ガン」を演じる「スモーキング・ガン2」が劇中に登場するが、同じ Joe Gunn の名前を冠するコモドール64のゲームが存在するみたいで、コレって何か関係あるのかな?インディ・ジョーンズ風なビジュアルも同じなんだけど…w

一方、熱血刑事のジェームズ・ウッズは、実際に警察官に密着取材をして役作りをしたそうで、この映画のニック・ラングと同じことをして演技に臨んだようだ。シリアスな場面では鬼気迫る演技な一方、「私をスーザンだと思って口説いてみて」とふっかけるニックに対してオドオドする場面など、コメディまで出来るのが凄い。顔が細くて若い頃の角松敏生みたいなビジュアルをしている。w

同僚刑事の中に LL・クール・J がいる。また、ニック・ラングの大ファンな署長を演じるデルロイ・リンドーは「60セカンズ」などにも出演していた。

監督のジョン・バダムは、「ブルー・サンダー」なんかも監督している。主演のロイ・シャイダーと本作のジェームズ・ウッズって顔の系統が似てる気がするw。

他には「バード・オン・ワイヤー」や「ニック・オブ・タイム」なんかの監督でもあるみたい。

主演2人の演技はコミカル面もシリアス面もよく演技されていたが、脚本はこの時代の作品あるあるというか、後半から終盤にかけてのとっちらかり具合が気になってしまった。パーティ・クラッシャーは何度都合よく逃げられちゃうのか、とか、終盤でジョンの家に訪れるニックはどうしてジョンと別行動していたんだろうとか、その辺の都合が良すぎて、ちょっとね…。

地下鉄で周りの乗客が一斉に拳銃を取り出すカットがあるんだけど、あそこの説明がないんだよなぁ。俳優ニック・ラングの護衛として事務所が警備員を雇っていたのか、それとも警察署の人が護衛していたのか。このいずれかだとしたら、その後彼らが逃げ出してしまう理由が分からない。ジョンを待たずに制圧・逮捕できていたはずだし。そうじゃなくて危険なニューヨークだから一般市民も拳銃を持ち歩いてました的なギャグなのか?あそこだけ全然分かんない。w