アトミック・ユニバース

ふと気が付くと、母方の実家にいた。

そこには弟がいたが、見たところ年齢は7・8歳で、記憶にある弟の風貌よりもだいぶぽっちゃりしている。角刈りだし。

部屋の隅に行くと、壁に何かの看板が飾られていた。「Ibanez npm」と書いてある。でも Ibanez はイマハンだったし、npm はこの世界では nil だったはずだ。

そうこうしていると目が回ってきて、僕は部屋中を転がり回ってぶっ倒れた。


目が覚めると、父がいた。

何か急いでいるらしく、ちょっと怒っている。

Ibanez はイマハンであり、npm も nil であったことを説明するが、分かってもらえない。「それどころじゃないだろう」と言われる。

再び目が回ってぶっ倒れた。

父は、倒れた僕を見ながら「アトミック・ユニバース」と呟いた。


机の上に、ミシンで使う上糸のようなものが7・8個置かれている。それは僕の意識が入るもののようであり、誰かが掴んだ一つの上糸に僕の意識が吸い込まれた。


どこかの大通りの歩道に居る。雨が降っている。

家までは歩けないほどの距離ではないが、そこそこ遠い場所に居る。頑張って歩いて家に帰ろう。

歩いていると、またもや目が回って意識が遠のいた。


どこかの会議室に居る。

家の間取りを考えている若手社員が居る。相当悩んでいるようだ。

僕が家の模型を斜めに立て掛ける。もう一つの模型は逆さまにして机の上に置く。

「良いんだよ、まっすぐじゃなくて。斜めに暮せばいいし、逆さまになって暮せば良いんだ」

こんな狭苦しいところで、いつもどおりの退屈な生活なんてゴメンだ、と思いながら、僕は会社のフロア中を走り回る。

僕の意識はどの世界線にだって行ける。意識を違う上糸に入れ替えればいいんだ。それは大体21グラムぐらいかもしれない。魂なんてそんなモノだが、色んな世界・色んな時代に異なる僕が生きている。それがアトミック・ユニバースなのだ。


……自分が正気なのか、疑いたくなるような夢を見た、というお話でした。www

「アトミック・ユニバース」という単語が夢の中に出てきたけど、「パラレルワールド」のことだよね、きっと。人間の意識がミシン糸に入ってるという謎の設定だったが、面白い白昼夢だったので良しとする。