映画「Black Swan ブラック・スワン」を見た

そういえばちゃんと見たことない気がするなー、と思って見てみると結末までしっかり覚えていて、結局実は既に3回くらいちゃんと見ていた、という忘れっぽい映画。今度こそちゃんと見た。2010年の映画。

あらすじ

「白鳥の湖」の主演に抜擢されたナタリー・ポートマンだが、振付師のヴァンサン・カッセルからは「黒鳥の演技がイマイチ」と言われ、プレッシャーから幻覚を見るようになる。

トドメに代役のバレリーナであるミラ・クニスからもらったドラッグで完全にラリってしまい、妄想と現実の狭間を行ったり来たりしながら初日公演をこなす。

妄想の中で自らの腹部を刺していたナタリー・ポートマンだったが、「完璧を感じた」とつぶやいて視界が白んで行って終わる。

感想

1998年の今敏による「パーフェクトブルー」のパクリ…もとい、オマージュであることが有名な本作だが、やはり実写で幻覚を映像化されると強烈だ。本作のために10キロ減量したというナタリー・ポートマンの演技が凄い。

ヴァンサン・カッセル演じるエキセントリックな振付師も、主人公と比べてやんちゃなミラ・クニスも、実際は全く悪い人じゃないんだけど、主人公目線に没入していると疑心暗鬼になってしまう演出が、心地良い気持ち悪さがあって良い。バーバラ・ハーシーの「ステージママ (教育ママ)」な演技も不愉快で良き。