Casiopea P4 ツアー「Right Now ~Summer~」ライブを観に行った

2024-07-28 (日)、川崎の「クラブチッタ」で行われた Casiopea P4 のライブを観に行った。

セットリストは大体こんな感じ。特に 3rd と P4 は知らない曲もあって全曲名がワカラナイですスミマセン。

Casiopea のライブというのはコレが初めて。個人的にはドラムの日山正明さんが加入していた2期の「The Party」「Full Colors」あたりをよく聴いていて一番馴染みがあるので、オープニングに「Top Wind」が聴けたのは嬉しかった。

野呂一生67歳、鳴瀬喜博74歳、大髙清美57歳、今井義頼37歳。野呂さんの年齢を感じさせないリーダーシップも凄かったが、ナルチョの大音量ながらも全体を見渡したプレイがあり、今井さんの若さあふれるパワフルなドラムが全体を押し上げ、オルガンがルーツにある大髙さんの柔らかな演奏が全体を包む、という感じで、4人のパフォーマンスが見事に融合していてとても良かった。

野呂さんとナルチョのステップの踏み方が自然に完全一致していたのが可愛かった。w


実は、生の野呂一生さんだけは 2010-11-06 にお見かけしたことがある。

この頃、単発のアルバイトを何回かやっていて、「渋谷のライブハウスの機材片付け」という前情報だけでアルバイトに応募したところ、現場で斎藤ノブさんのライブだと知った。

ライブ後の片付けのバイトだったのだが、ライブ開始前ぐらいから別室で待機していた。タレントが使うような大部屋の楽屋みたいな感じで、同じく単発バイトに応募してきた5・6人と一緒だっただろうか。部屋の隅にドラム缶の吸い殻入れが置いてあった。ステージの様子は見えないものの、演奏の音は少しだけ漏れ聞こえているような感じだった。

僕は備え付けのテレビか何かを見ていたと思うのだが、フラッと部屋に入ってきたダンディなおじさまがいた。それが野呂さんだった。ドラム缶の前でタバコを吸い始め、一言も発することなくそそくさと出て行かれてしまった。本当はご挨拶などしたいくらい興奮していたが、なんとなく野呂さんの「ファンだとしても話しかけるな」的なオーラを感じて (笑)、何も言えずに横目で見ているしかできなかった。

その後は、高中の「Ready To Fly」が漏れ聞こえていたりしていた。ライブ終了後の片付けを始める際、エレベータに乗り込もうとする夏木マリと、それを見送る斎藤ノブなどを見かけた。機材の片付け中は、たまたまだが高中のギターが入っているハードケースを積み込ませてもらった。


野呂さんに関してはそんな思い出が一方的にあって、いつかちゃんと演奏を聴いてみたいなーと思っていたので、今回聴けて大満足。

生で聴いてみて思ったのは、野呂さんは「ハードロッカー」に近いのかもなぁ、ということ。カシオペアは「フュージョン」という括りで、もちろんジャズ的なアプローチも多いのだが、あのバイタリティというか、エネルギーの発散の仕方は、ハードロックバンドに通じるようなところがあるなぁと感じた。多少速いパッセージくらいならオルタネイトではなく全てダウンピッキングで力強く弾くし、ナルチョの爆音に負けじと、細いギターの弦を力いっぱい鳴らそうとしているような気がした。それでいて上品というか、野呂さんは知的で気品があるので、ムチャクチャカッコよかった。

最新アルバム「Right Now」も予習して行ったのだが、どの曲もパワフルで、「ザ・カシオペア」なサウンドが堪能できる。コレを全曲、生で聴けたので満足度はとても高かった。暑い夏に良い思い出が出来た。