適切な id 名や class 名のつけ方
意味のある名前にしよう、というお話。
適切な名前のつけ方
class 名や id 名には、どんな名前を付けたらよいだろうか。
例えば、文字を赤くしたいところに <span class="red">赤文字</span>
と書いてしまうのは、「赤い文字にする」という見栄えの指定が HTML の中に記述されていることになってしまい、意味的には <font color="red">
と同じになってしまう。
適切な名前を付けるには、見た目優先に考えず、構造的な意味を考えることが大切である。
「何で文字を赤くしたいのか」を考え、「目立たせたいから」だとしたら、.attention
だとか .notice
というような class 名にすることで、見た目優先ではなく、構造を示した名前になる。また、「目立たせる (強調)」という意味では、em 要素や strong 要素もあるので、まずは HTML の要素でマークアップできないかをチェックしてみるとよいだろう。
他にも段組レイアウトなどで、左に置きたいから #left
、右に置きたいから #right
という名前の付け方は、見た目優先のつけ方なのでよくない。#contents
と #nav
といった名前なら、「コンテンツ部分」と「メニュー部分」という意味が伝わる。
よくある名前
場所や用途ごとに、使えそうな名前をリストアップしてみた。単語と単語の間はハイフン (-) で区切ったが、区切り方はアンダースコア (_)、大文字小文字などで区切ってもよいし、繋げてもよいだろう。
- class-id
- class_id
- ClassId
- classid
- ページ全体を囲う
-
- wrapper
- wrap (wrapper の略)
- container
- page
- contents
- body
- ヘッダー系
-
- header
- head
- メニュー系
-
- menu
- main-menu
- sub-menu
- navi
- global-navi
- list
- topic-path (パンくずリスト)
- コンテンツ系
-
- contents
- body
- main
- フッター系
-
- footer
- foot
- copyright
- 広告スペース系
-
- ad
- banner
今度は、特定の文章に使える class 名を紹介。
- 文章の強調系
-
- em 要素、strong 要素
- emphasis (em 要素の略)
- attention
- alert
- caution
- notice
- 注釈・メモ
-
強調とは逆に、蛇足とか備忘録とか、あまり重要でないことを表すときに。括弧の文章を
span.memo
などで囲って、文字色を少し薄くしたりして使える。- note
- notes
- memo
- memos
その他考えられるもの。こんな感じで、その文章の意味を考えて名前をつけよう。
- code 要素のソースコードが、何の言語のコードかを示すクラス。
- 顔文字や AA のように、それぞれの記号が本来の意味で使われていない文章であることを示すクラス。