指摘を受ける前提でレビュー依頼を出さない

「レビュー」というタスクを勘違いしている人がいる。「よく分からないところが何点か残っているので、レビュー時にコメントをください」などといって不完全なモノをレビューに出してくる。それはレビューではなく、事前に確認すべきことだ。

「動かないコードはコミットするべきでない」と云われるのと同様に、プルリクエストは少なくとも依頼者がマージ可能だと思っている状態になったら出すべきだ。

上長に確認するタイミングがなかなか作れないなど、現実的な業務上の都合があるのかもしれないが、「成果物をレビュー依頼可能な状態にもっていくための事前確認」と、「上長に最終確認してもらうためのレビュー」は分けるべきである。

「レビュー依頼」を出すのであれば、その成果物には原則指摘がない状態を目指さなくてはならない。成果物の全ての箇所に対して根拠を説明できるようにしておき、上長はその内容を承認するだけ、という状態にするのが、仕事を任された人のミッションだ。

こうした正しいレビュー依頼が出せるようにするために、事前に上長に適切な質問や相談ができることも、業務遂行のスキルである。