自分の話は常に正しく伝わっていないし、相手の話は常に正しく理解できていない
どれだけ配慮して話していても、自分の話は相手には正しく伝わっていない。どれだけ注意深く聞いているつもりでも、相手の話は正しく理解できていない。
「どれだけ注意していても」だから、注意を払っていない会話はそれ以上に伝わらない。
- 文書を読み上げることに精一杯になっている
- 自分が話すことしか考えておらず、相手が話すターンに意識が回っていない
このような状態では、相手が自分の話を正しく理解できていそうか確認できないし、自分が相手の話をちゃんと聞けているとはいえない。
「こうした意識を改める」というマインドでは中々改善しないので、相互理解を深めるためのメソッド、テクニックを考える。
話している内容について確認を取る
- ある物事の説明をする・聞く際は、単語の定義を確認する
- ex. 「ここでいう『未完了データ』とは、
USER_TABLE
のIS_COMPLETED
カラムがfalse
なレコードのことを指しています」 - ex. 「その『完了データ』というのは、
USER_TABLE
のSTATUS
カラムが『10:処理済み』であるデータではなく、IS_COMPLETED
カラムがtrue
なデータのこと、という認識で合っていますか?」
- ex. 「ここでいう『未完了データ』とは、
- 原則、同じモノは同じ単語で説明するが、理解を得られているか確認する際は別の言い方をする
- ex. 「この約定データ、画面でいうと『約定一覧』に黄色の背景色で表示されているデータたちですが、この約定データが…」
- ex. 「つまり約定データというのは、『契約設定』画面でチェックを入れたデータということですね?」
- 資料を説明するような場合は、1つの章、もしくは数ページごとに『ここまでで気になったこと・確認したいことはありますか?』と問うタイミングを作る
- 次の段階の説明は、前段階の情報が前提となっていることが多いので、前提の理解が乏しいままどんどん進められると付いていけなくなる
- 「分からないことはありますか?」という聞き方は、「分からない (私に理解力がない)」と言いたくない、プライドが高い人からのフィードバックを潰す可能性がある
- 一方的に話しているのではなく、相手の反応を見ながら会話しているアピール
- 話者としても、一息付いて相手の顔を見て、次の準備をしながら前段階の説明を確実なものにする
意識的にやらないと、意外と抜けがち。
- 関連ブログ記事 : 2017-07-15 自分の日本語が他人に通じると思うな