曖昧な表現を避け、できるだけ断定する
システム開発において、
- 抽象的すぎて、人によって解釈がブレそうなモノ
- 考慮不足により「なんでもアリ」と思われているモノ
- 判断条件が曖昧なモノ
があると、いつまでもシステム化できない。
- 「何でも良い」「任意の」「適当な」「どこでも」などを安易に使わない
- 抽象的な表現、何か別のモノに例えた説明だけでは、「既に分かっている人」にしか伝わらず、下手をすると本人しか理解していない場合もある
- 具体的な例を同時に示す
- 曖昧にしておいたモノは、いつか具体化しないといけなくなる。後で明確にしていくのは、時間経過が邪魔をして面倒になりがちなので、最初からハッキリと決めておいた方がコストが低く済む
- 「ザックリと」は危険ワード。いつまでザックリしとくの?いつになったら正確にするの?
- 「ザックリこんな見積で…」「大体こんな感じの要件で…」と表現しても、いざやる時にはハッキリさせないといけない。コードは「雰囲気」では書けない
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- 関連ブログ記事 : 2019-09-04 「ざっくり」とか言うヤツ、いつまでも「きっちり」できない説
- アクションが曖昧な動詞を使わず、作業を正しくブレイクダウンする
- 「確認する」「検証する」「調査する」「検討する」などの動詞は、アクションが不明瞭なので安易に使用してはならない
- 「状況を確認する」といった言い方は、何がどうなっていることを確認したいのか、確認することによって何を明らかにしたいのか、発信者と受信者で正確に共有できない
- 「URL 〜〜 にアクセスし、HTTP ステータスコードが 200 であることを確認する。これにより、サービスダウンしていないことを明らかにする」などと書く
- 「調査」「検討」は、その観点やアウトプットイメージが共有しきれないので、作業をブレイクダウンして指示・共有する必要がある
- 「サービス ○○ と ×× とで、運用コストがより低い方を知るため、プランごとの利用料金を調査する」
- (「検討」はより適切な言葉に書き換える)「利用料金と提供機能から総合評価を行い、より安く・要件にマッチするサービスを1つ選定する」
- 思考を具体的な作業にブレイクダウンできていない証なので、これらの単語を消せるように文章をブラッシュアップしていく
- 逆にいえば、ハッキリした物言いをしたくない・できない時は、これらの言葉を使ってお茶を濁すことになる。周りも「ボカしたな」と分かって聞いている
- 「〜〜させていただきます」は許可を得る時に使う言葉。謙遜や謙譲語のつもりで使っているのかもしれないが、責任が自分にない、責任逃れのように聞こえる。逃げずに「私が〜〜します」と言おう
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- 関連ブログ記事 : 2020-10-02 間違ってるし分かりにくいから訂正しろそれ集